家電メーカーの原価低減努力
日本にはたくさんの家電メーカーがあります。最近では韓国や中国などのメーカーの製品もたくさんみかけるようになりました。これらに家電メーカーが提供してくれる家電製品は私達の生活になくてはならないものやあることによって助かっているというものばかりです。こういったものが安く手に入る時代になったことに感謝したいと思います。しかし、私達消費者が安くこういったものを手に入れることができるためにメーカーが日夜努力をしていることもたまには想像してみることも必要です。高度経済成長の時代のように、均一の品物を大量に生産するという時代には、品質の管理も比較的楽だったのでしょうが、最近は顧客の要望を多数取り入れ、同じ商品であっても仕様が顧客別に違う、オプション方式が採られている家電製品もあります。また、オプション方式でない家電であっても、品ぞろえは豊富でそれぞれが中量の生産というパターンが増えています。そのため、品質を上げて歩留りを良くしたりするコスト逓減が効きにくくなっています。
それでもコストを下げるための努力はやめません。作業手順の見直しや機械化、工具や治具などの見直しで作業工数を徹底的に削減していきます。また工程不良品が発生した時は原因を徹底的に追及します。しかし、こういった製造過程でのコスト、品質管理には限界があります。そのため、利は元にありで、設計段階で勝負をすることが増えています。どんな設計をするかでコストと品質の大枠が決まります。そのため設計段階にコスト逓減の考え方を徹底的に入れていくという手法が取り入れられています。